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2025/04/19 13:57
“一針一針に想いを込めて。”
Kawakagiではフルベジタブルタンニン鞣しの本革を使い、総手縫いで札入れを製作しています。
今回は実際に完成するまでの工程をご紹介します。
1. 革の裁断

型紙を使って革にトレースをし、専用の包丁でパーツを1つずつ丁寧に裁断していきます。
ここで切り口が綺麗に出るかどうかが完成度を大きく左右します。
2. 下処理と目打ち

縫製前に糸を通すための穴を菱目打ちであけていきます。
まっすぐ等間隔に開けることで、縫い目が整い、美しい見た目に仕上がります。
3. 手縫い

Kawakagiの札入れは、すべての縫製を手作業で行う「総手縫い」で仕立てています。一本の糸を両手で交互に縫い進める伝統技法により、糸目が美しく揃い、しなやかで温かみのある仕上がりに。時間とともに味わいが深まる、手仕事ならではの魅力をお楽しみいただけます。
4. 糸の処理と仕上げ

縫い終えた糸は焼き止めして固定します。
この一手間で糸がほどけることなく、長く使える仕立てとなります。
5. コバ磨き


最後の仕上げに「コバ」を丁寧に磨き、丸みと光沢を出していきます。
Kawakagiではこれを何度も繰り返して、美しく・なめらかな手触りに仕上げています。
6. 完成

こうして一つの札入れが完成します。
機械生産にはない温もりや、経年変化を通して「育てる楽しみ」がある一品です。
📝 まとめ
Kawakagiの札入れは革選びから縫製、仕上げに至るまで、すべての工程を手作業で行っています。手間をかけて仕立てた一品だからこそ、使うほどに愛着が湧いてきます。ぜひ、じっくりと育てていく楽しみを味わってみてください。